NTTドコモの携帯電話

NTTは1993年7月に移動通信事業のための分社化を行い、「NTTドコモ」のブランドでのサービスを開始しました。そして現在ではNTTドコモはiphoneを販売していますが、導入時期はソフトバンクなどに比べて極めて遅いタイミングでした。それまでは、いわゆる「フィーチャーフォン」と呼ばれる携帯電話や、スマートフォンの普及後もandroid機のみ力を注いでいたのがNTTドコモです。特にスマートフォンが普及する以前の携帯電話の技術を「iモード」で牽引していたのがNTTドコモです。iモードはフィーチャーフォンを使ってキャリアメールの送受信や、webページの閲覧などを可能にした世界初の携帯電話IP接続サービスです。サービスの開始は1999年の2月でした。また、2001年には第3世代移動通信システム「FOMA」、2010年には第3.9世代移動通信システム「Xi」、2015年には第4世代移動通信システム「PREMIUM4G」のサービスを提供するなど、積極的な携帯電話事業の展開をしてきました。なお、NTTドコモがiphoneの提供を開始したのは、2013年になってからでした。

電電公社からNTTへ

大きく歴史を遡ると、NTTドコモのルーツは日本電信電話公社(略称:電電公社)です。1968年に電電公社が移動体通信サービスのポケットベルを開始したことが歴史の始まりとなります。電電公社は1952年に特殊法人として設立されましたが、1985年に公衆電気通信法が電気通信事業法に改正され、電電公社は民営化されました。これにより誕生したのが、日本電信電話株式会社(NTT)です。その後NTTからNTTドコモが分社化しますが、現在ではNTTグループの営業利益の7割はNTTドコモが稼ぎ出すまでになっています。

日本初の携帯電話はNTT

日本で最初に携帯電話を発売したのはNTTです。1985年にレンタルを開始した「100型」ですが、重量は約3kgもあり、肩から掛けて使用する「ショルダーフォン」と呼ばれるものでした。しかし、これは車外でも使える自動車電話という位置づけのサービスであり、現在の携帯電話とは使用目的が異なります。正式に「携帯電話サービス」としてNTTが提供を開始したのは1987年の「TZ-802」です。しかし、現在のiphoneなどと比べるととても手軽な携帯電話といえるものではなく、重量は約900gもあり、体積も約500ccという巨大なものでした。それでも1989年の「TZ-803」では約640gに軽量化されるなど、改良が続けられ現代の携帯電話へとつながっていくのです。