
携帯電話で豊かなコミュニケーションの実現を目指すNTTドコモ
NTTドコモは携帯電話サービスのブランドです。2015年ではW-CDMAとHSPAの通信方式を用いた「FOMA」とLTEを用いた「Xi」、LTE Advancedを用いた「PREMIUM 4G」による携帯電話事業を展開しています。以前はPHSサービスやPDCの通信方式を用いた「mova」「DoPa」といったサービスも行っていました。2016年の時点で7000万の携帯電話・自動車電話の契約数を誇る日本を代表する携帯電話サービスの一つがNTTドコモです。
「ドコモ」の名称は「Do Communications over the Mobile network(移動通信で実現する豊かなコミュニケーション)」のそれぞれの頭文字からきています。
1992年にNTTから分離独立
NTTドコモは元々NTTが国営企業である日本電信電話公社だった時代、ポケットベルや自動車電話などの移動通信事業を担当する部署として生まれたのがその始まりです。しかし1990年に日本電信電話公社の民営化が決定、社名をNTTと改称することになった際に独立して分社化されることになります。そして1992年にブランド名が「ドコモ」と決定し、東京都の八王子に第1号のドコモショップをオープンさせました。
最大手ならではの様々なサービス展開
その後1997年には携帯電話と自動車電話の契約数が1000万を突破、国内における携帯電話事業の最大手として様々なサービスを展開します。1999年には「iモードサービス」を開始します。メールの送受信やウェブページの閲覧などができる世界初の携帯電話IP接続サービスであるこの「iモード」は爆発的なヒットを記録することとなりました。
iPhoneを扱わなかったことで転換期が訪れたドコモ
しかし2006年に開始された番号ポータビリティ制度の影響を受けて一時期契約数の増加に伸び悩み、さらにこの時期に新世代の携帯電話であるスマートフォンの台頭とそれを代表する機種であるiphoneを取り扱わなかったことなどが大きく影響し、携帯電話市場国内シェアナンバーワンの座を明け渡すことになります。
この遅れを取り戻すためにドコモでも2008年からdocomo PTIME seriesやdocomo STYLE seriesなどのスマートフォンのラインナップを展開、2010年からはスマートフォンでもiモードのメールアドレスなどが利用できるspモードサービスを開始します。
そして2013年にはドコモでもiphoneの発売が開始することが発表され、このiphoneの人気もあって再び携帯電話事業の国内トップの座に返り咲くこととなりました。