
ネットショッピングやクレジットカードのサービスを提供している楽天が「楽天モバイル」として、MNOに参入しました。
参入は2019年10月を予定していましたが、2020年の4月にまで延期をして楽天モバイルのサービスを開始しました。
楽天モバイルはMNOの「docomo・SoftBank・KDDI」から乗り換えてでも、利用するべきなのでしょうか?この記事では楽天モバイルがMNOに参入した狙い、利用すべきサービスはあるのか解説していきます。
MNOに参入した楽天モバイルの狙い
楽天モバイルは2014年より「MVNO(格安SIMを提供する事業者)」としてサービスを提供していて、MVNOサービスではシェアNo.1を獲得しています。
そんな楽天モバイルがなぜ、MNOに参入したのでしょうか?
その理由は「シナジー効果」だと考えられます。
シナジー効果とは、企業内の異なる事業部門が協働して得られる相乗効果のことです。そのため楽天モバイルがMNOに参入したことで、楽天市場・楽天ポイント・楽天カードなどの事業も利益を上げられるということになります。これが楽天モバイルがMNOに参入した狙いです。
MNOに参入した楽天モバイルは利用すべき?
楽天モバイルがMNOに参入したことによって悩むことが「楽天モバイルは利用すべき?」ということだと思います。
長きに渡りMNOは「docomo・SoftBank・KDDI」の3社だけになっていたため、悩まれている方は多いと思います。そこで楽天モバイルを2つの観点から利用すべきなのか解説していきます。
インターネット環境
携帯を使用するにあたって欠かせないのが「インターネット環境」だと思います。
楽天モバイルが国から割り当てられたのは1.7GHz帯の20MHz。
「1.7GHz帯の20MHz」と言われても、インターネット環境が良いのかわからないと思うので簡単にお伝えします。現在、楽天モバイルは「最大400Mbps」の速度が出ます。それに対してKDDIは「708Mbps」docomoは「最大788Mbps」、SoftBankは「最大612Mbps」となっています。
数字だけをみても、楽天モバイルのインタネット環境はMNOの中で劣ることがわかります。
料金設定
料金設定も携帯を使用するにあたって欠かせないポイントになります。
楽天モバイルはもともとMVNOでサービスしていたため、MNOに参入しても料金は低く設定されています。8割以上の方が契約している「スーパーホーダイ」プランでは1年目は月々1,480円でデータ容量が2GBです。
そしてギガを使い切っても、最大1Mbpsの速度で使い放題になり、国内通話は10分間かけ放題になります。月々のデータ容量を増やせば増やすほど料金は高くなりますが、1年目の月々が1,480円なのは安いでしょう。
料金設定だけを見ると、MNOに参入した楽天モバイルが優勢になっています。
今後の展開によって楽天モバイルは利用すべき
MNOに参入したばかりの楽天モバイルはインターネット環境が懸念されるポイントになります。
料金設定はMNOの中でも安く設定されているため、利用すべきだといえるでしょう。
そのため今後、楽天モバイルのインターネット環境が改善されれば、利用すべきMNOになります。ただ、MNOに参入したばかりの楽天モバイルは料金を重視される方にはおすすめです。